マルティメディアDAISY制作研修会に参加しました。
(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センター(社会福祉医療事業団助
成事業)
参加者8名に対して、主催者側6名参加のトレーニングでした。
3連休を研修会に使ってくださった講師の先生方、NPO法人ひなぎくの河合和美理事長、中村芬事務局長、社会福祉法人日本ライトハウス盲人情報文化センター音声情報部の村井晶人部長、日本障害者リハビリテーション協会情報センターの河村宏所長、野村美佐子次長、内藤まりえさんに心から感謝します。
研修会初日
日本障害者リハビリテーション協会の河村宏情報センター長から DAISY
の概説 現況と将来の話がありました。
DAISY の点字表示機能を使って、約一ヶ月前サンフランシスコのコンベンション
で、スティービーワンダーがカラオケを楽しんでいたそうです。音声と同期した
text 表示と同様に、点字表示器による点字表示でカラオケを楽しむというもの
です。
W3C の Multimodal Interaction Activity に関するworkgroup
では、internet 上
の動画規格の統一が論議されており、member は microsoft, Real, Apple など
の代表者と、障害者関連の6名計11名からなり、本年9月には
internet 上の動画規格の統一に向けた勧告が出てくるであろう。それに沿って、
DAISY も動画対応するとのことでした。
デンマークの国立点字図書館のパンフレットの話が出ていました。これは漫画で、
デンマークの図書館の歴史を綴ったものです。なぜ視覚障害者の図書館に漫画の
パンフレットかという話になりますが、漫画の吹き出しの中のtext がスクロー
ルしたり、サイズが変えられたり、図の音声説明があったり、視力障害者も十分
理解できる情報を提供しているとのことでした。
世界標準の規格で作られた、永続性がありかつバリアフリーのコミュニケーショ
ンツールとして、世界的に展開する時期に来ているようです。スリランカなどの合成
音声ソフトのない国に対しても対応するような規格になっているようです。
次に自己紹介と研修目的の設定のセッションでは、研修者、主催者側が自己紹介、
研修者が設定した研修目的を表明しました。今回の参加者の多くは、LD, Dyslexiaに対してのtalking book の提供を目的に参加していました。講師の一人は25年前の東
京都の職員の採用試験で視覚障害者が点字で採用試験を受けられなかったこと (翌年には改善された)が DAISY に関わる遠因になっていると話していました。
NPO法人ひなぎくの事務局長は、昨年大部な整形外科の成書を2冊、視覚障害の
ある医師からの依頼でDAISY規格にしたと話していました。けっこう大変な作業
だったようです。
午後は、html.file の読み込み、録音、編集のトレーニングでした。NPO法人ひなぎくの河合和美理事長がインストラクターを務めていらっしゃいました。細部にわたり配慮された、情熱のこもったインストラクションに感激しました。
録音に関し ては、ノイズレベルなどを設定した後では、比較的 簡単に録音できました。音のない時間が0.4秒あれば、そこで、編集の切れ目を 入れる形で、音声編集も気軽に細部にわたり編集できました。自分自身での、音 入れも可能ではないかと思えました。
概して、DAISY 製作用ソフトウェアーは成熟度が高いと感じました。これで、日
々DAISY規格の図書を提供しているのだから当然といえば当然の話ですが。
研修会二日目
simple, clear, attractive な、きわめて良質なソフトウェアーにふれている感
じがして、とても幸せです。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/index.html
本日は、メモ帳を editor にして、html を作り、wave.file をインポートし、
編集するトレーニングでした。
smil の機能を用いているとのことです。
研修会3日目
プロジェクトの編集、ファイルの圧縮、CD-Rへの書き込みのあと、構造説明、用語の説明、禁忌の説明がありました。
構造に関しては、navigation control center(ncc.html) が smil をもちいて text, 画像、音声を同期させている。ncc.htmlはオーケストラのスコアのようなもので、いくつでもファイルを同期させることができる、とのことでした。
禁忌に関しては、視覚障害者に混乱を起こさせる frame tag, table tag, list tag をさけることと、視覚に訴える動きのある表示も避けることが挙げられていました。
frame で表示されたら、どこを読んでいるのわかりづらい。tableを音声表現するのはとても大変。list で番号がふられると、表記に数字があるが、音声に数字がないので、記述と音声の間に違いが生じる。誰にでも同じ情報を提供するという意味で、視覚を刺激するような表現は避けるべきであるということでした。
このホームページは、誰が見ても読めるように記載するよう、意図されています。